2ntブログ
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「・・か、髪切った感じっすか??」

良男の頭に目をやると、確かに、前髪が屹立していた。

「お前、興奮したのか?」
と良男がにやりと康子に笑いかける。

「なんか”掻き混ぜて”ほしいって感じっすっ ・・・いやすみません」
康子が不敵な笑みを浮かべた。

「まあ良いけど」
良男は顔を背け照れ隠ししたような表情を浮かべ、何事も無かったかのように店内の清掃の続きを始めた。

心なしか、私は胸がドキリとした。
なにか、見てはいけない光景を見てしまったような背徳感におそわれた。

康子が、自分の股間を弄りながらこちらへ駆け込んできた。
すると、おもむろに自らのベルトを外し、ジーンズをずりさげたのである!!

私は戸惑い、思わず声をあげそうになったが、冷静なもう一人の私が、ようやく私の居る物置が、便所であることを気付かせた。
夕暮れの暗闇の中で、私は気付かれぬようじっと息をひそめた。

いやしかし?ちょっとまてよ・・
何か、康子の足の付け根から、だらんと垂れたホースのようなものが見えたような気がしたのだが・・・
たぶん夕闇が魅せた光陰の悪戯であろう。

人間の排泄行為をまじかで見るのは滅多にないことだが、
相変わらず座らず立ったまま用を足すのだなあと不思議に思った。
そんなに焦らなくともよいのに。

便壺の裏に隠れてしばらく経って、康子は便所から出て行った。
私はホッと胸を撫で下ろした。

はて、、
考えてみると、肝心な、”用を足す音”が聞こえなかったのに気がついた。
他人の事なぞどうでもいいことなのだが・・
我ながら神経質にもほどがあるなと、猫である自分の性分に少し嫌気がさしてしまった。

だって砂も水もかけずに便所を後にしたのだから。

つくずくホモサピエンスという高等生物は謎が多いのだな、
となんだかオカルトめいたものを感じた。

するとまた2人の人間が、不可解な行動を始めたのである!!

「お前、ホモだろ?」
良男の問いかけが聞こえてきた。

「いや、ノンケっす!!」
と康子が即答した。


一体どういうことであろうか?
2009.03.28 Sat l ボーイより TB(0) l top ▲
我輩は猫の金銀である。
在るところに、くたびれた街角に、とある酒場があった。
私は行き交う人並みの間を縫って、その店内に忍び込んだ。
無論、キャッシングの匂いを感じたからである。
そこには、2人の人間が居た。

私はじっと耳を傾け、彼らの会話から察するに、
ひとりは良男、もうひとりは康子という名前だということは分かった。

アラサー真っ盛りの良男の夢は、
日暮里にトゥエンティーフォー会館を建立し、主として君臨することである。
康子は良男を支える健気な淑女である。
だがけして二人は恋愛関係とは無縁であるようだ。

私は物置の片隅に身を潜め2人の様子を伺ってみることにした。
私はこの擦れっ枯らしの一介の酒場の招き猫として顕現するのである・・。

そんな自負に浸っていると、
突然、康子が良男の姿を見て、声を荒あげた! !!


『良男さんの … が・・・、タってます!!!
2009.03.24 Tue l ボーイより TB(0) l top ▲
長らく放置していてすみませんでした。またまんがです。

春だけれど…皆さまはやはりツクシよりもマツタケのほうが御好きかと存じ上げます。
春の幸!こちらブルータスにも新芽が3人ほど入店しました。

若い芽はつまないで…と謎の声

『いえ違います! 』

『それはヤスコさんのホワイトアスパラガス●年ものです!!』

(°Д°)
2009.03.18 Wed l ボーイより TB(0) l top ▲