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人間Yと同じく人間Yが、裸で横たわっている。
全裸である。
もちろん全身ほぼ、無毛地帯である。
二人は、次第に身体と身体をお互いに、絡め始めた。
雄側の人間が、雌人間を束縛し、舐めまわす。
エロスである。
雄は、雌の唇から次第にその濡れた舌を下降させ、首元の梯子を擦り抜けて、胸部の丘陵へといざすすむ。
吐息交じりの高周波数の超音波が私の耳毛をくすぐった。
丘陵は意外にも平坦であった。
しかし雄は躊躇いもせず、丘の上のXpointを刺激する。
雌は無意識の意思で、雄の毛蟹をまさぐる。
愛撫・・である。
さらに下部のほうで、運河の門が開かれてゆく。
速度も落とさず、堂々と、船は通過するようである。
うねる舌は丘陵を下り、密林を目指す。
雄の脚は三本とも、かっちりと硬直している。
準備万端である。
切り開かれていくジャングル。
未開の地を、侵略していく。
目指すは、洞穴に秘められた金剛石である。
しかーし!!!
なんと、密林の深部には洞穴の代わりに、巨木が待ち受けていた!
いや、よく見ると、白い機体の何かの宇宙探査ロケットのようである。
一足早くも、この地を制覇した者がいようとは。
ここで引き返すわけにもいかない。
雄は、その白い巨塔にかぶりついた。
出でよ、宝の山!
ドクン、ドクン、と脈を打ち始め、時は満ちようとしていた・・
はっ!と私の体が震えたかと思うと、
睡眠から目覚めたようだ。
今しがたの光景は、夢の中の出来事だったようである。
悪夢とまではいかないが、なんとなく、後味の悪い夢である。
だって、考えてみれば、YとYは、、
ヒトの性決定遺伝子に例えれば、男と男・・という意味だからである。
確かに、夢の中の主演人物は、例のイニシャルYの二人であったのだが・・・。
この世は不可解な謎だらけである。
そばで、飼い主の婆やがいつものごとく札束を数えている。
そんな日常を目の当たりにすると、
ようやく心の安堵が訪れた。
外は六月の雨。
こんな日は屋内でまったりと過ごし体を休めるのが一番である。